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第45話 本能のキス

Author: Aica
last update publish date: 2026-05-12 00:01:59

「お疲れ様でした」

撮影が終わりAKIさんやスタッフさんに挨拶をし、衣装を着替えに戻ろうとすると、いきなり横からぐいっと腕を引っ張られる。

「キャッ!」

激しく引っ張られたせいで、よろけそうになって、その方向を見ると、眉間にしわを寄せて険しい表情をした一弥さんがそこに立っていた。

「一弥さん……」

「こっちに来い!」

するとそのまま彼は勢いよく私の腕を力強く引っ張って、どこかに連れて行こうとする。

「痛いっ!」

あまりの力強さに私が痛いと反応するも、彼が私を握り締める手の力も険しい表情も変わらず、黙ったまま、どんどん人気のない方へと一弥さんは足を進める。

「ちょっと、どこ行くの!」

「うるさいっ!」

頭ごなしに怒鳴りつける一弥さんの言動に私はわけがわからず、その手を振りほどけないまま、されるがままに一弥さんの連れて行く場所までついて行くしかなかった。

そして誰も使ってない部屋に勢いよく入ると、彼は扉を閉め、そのまま鍵をかける。

えっ……、なんなの……。

彼の行動に不安になりながら、私はそっと彼に視線を移す。

すると、そのまま腕を引っ張り壁際に勢いよく押し付けられる。

こんな彼は今まで
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